ご挨拶
はじめに
日本は戦後、高度経済成長、バブル景気を経験し、多くの企業は成長に継ぐ成長を遂げ、若者にとっての未来は大変明るいものだったように思います。しかし、バブルが無残にも崩壊して不良債権の山を築き、企業の多くが倒産、その後日本は25年もの間、不景気から脱出できない負のスパイラルに入り込んでおります。先の見えない氷河期時代の中で育った若者は、明るい将来が描けず、努力の矛先を見失っているように思えてなりません。志の高い若者がこの豊川で努力できる環境作りのためにも、このまちを衰退させることはできません。だからこそ今、地域住人が一丸となり、このまちのために動かなくてはならないと考えています。
次世代へ地域発展のために
このまちの発展のために大きな不安を抱えるものは後継者問題です。繁盛店でもなければ、若者が後継してくれないのも仕方のないことでしょう。この後継者問題を打破するには、当然それぞれが繁盛店になることが一番の近道になります。それぞれのお店が繁盛店になるには、お客さんの奪い合いでなく、このまちを訪れる人の増加を目指さなければなりません。そのためには、この地域で組織となり、一丸となったまちづくりを進めて行くことが必要です。私は高松丸亀町商店街を成功モデルとし、地域の全体最適を考えた店舗展開、まちおこしを講ずることで、訪れる人の増加をしていけるものと考えております。そして全体最適を考えたまちづくりを進めていくことで、次世代が大船に乗ったつもりで後継していけるまちに発展すると信じております。
こういった想いより私は、豊川市の玄関でもある豊川駅前に「本町商店街振興組合」を法的に設立することに致しました。本組合では、組合員の業種の特性や立地的特性を考え、まちとしてそれが最大限活かせられるよう知恵を出し合って、相乗効果の創出を狙って行きたいと思います。また、さらに大きな枠での全体最適のため、近隣の商店街組合とも協力し、駅前の活性化を目指して行きたいと考えております。
結びに
私は、親の代からこのまちの店舗を受け継いだ一人として、このまちを発展させ、次世代に託して行きたいという強い気持ちがあります。そのためにも時代変化に敏速に対応し、商店街の皆さんと共に知恵を出し合い、情報交換を常にして参りたいと思います。豊川の顔として胸が張れるよう、本町商店街振興組合の発展に皆さんのご協力とご尽力をいただけますようお願い申し上げます。
本町商店街振興組合 理事長 田中粋人